大分ご無沙汰しておりました。今春長男の高校受験のため、本人もそうですが、親も何かと忙しくしておりました。中学3年になって長男の成績が下がる一方だったので、志望高校進学も危ぶまれていた状況となり、塾も通わせると同時に私も受験勉強に関わり高校受験の問題を一緒に解いたり、解説したり、傾向と対策をまとめたりと55歳にもなって、高校受験に必死に取り組んでおりました。英語、数学はともかく国語、理科、社会を含めての受験となると私も進学できるかどうか分からない学力でした。まだ、公立高校受験が残っていますが、取りあえず本人も気に入っている私立校は何とか合格できたので、一安心といったところです。公立高校は本人が行きたい所が今の実力よりもはるかに上の高校なので、まぁ当たって砕けろ的な感覚で挑戦させる予定です。私自身の人生を辿ってきた経験から考えても長男がどの高校へ行こうとその子にとって必要な経験ができる縁のある方向に行くのだろうと思っているので、心の奥底では特に不安はなかったのですが、取りあえず、一つの進路が確保できたので、この数週間の生活は気持ちが楽でした。
さて、インフルエンザが遅れて流行りだし、今はA型もB型も混在して出ております。
暖かくなるにつれ、収束に向かうはずですが、しばらくはお気をつけ下さい。
まだ寒いので、葛根湯で身体を温めるといいですよ。
私も昨年の網膜剥離で初めての入院も経験し、自分の年をいやでも自覚する状況に追い込まれたので、仕事に関してもいろいろ思うことがあり、今年は慈温堂の診療日の若干の変更を考えております。慈温堂に関しては相変わらずの低空飛行ですが、なんとか継続していきたいと思っています。以前「平日ではなかなか受診ができないので、土曜日の診療はないのか」という遠方の方からの問い合わせもあり、私の勤務状況も少し見直してみましたが、 今の患者さんの受診状況であれば、 火曜日の午後診察をやめにして、隔週の土曜日に移行したらどうだろうかという考えが1ヶ月程前にふと浮かびました。スタッフにも相談したところ、遠方の患者さんも受診しやすくなるので、よいのではないかという賛同も得たので、早速4月からそのように動き出せるように準備しています。お知らせにも詳しい内容を記載するので、参考にしてください。
さて、また話題を変えます。先日、妻がダウン症の書道家として有名な金澤翔子さんの母泰子さんの講演に行ってきました。そして翔子さんの数冊の本を買ってきましたので、見せてもらいました。本当に独特の力強いタッチでいろいろな言葉が書かれていましたが、思わず「そ〜だよな〜」と笑いとともに同意してしまった言葉がありました。それは「福は内、鬼も内」という言葉でした。そうです。福も鬼もそれぞれ何らかの役目があるため、存在しているのです。今までも折に触れ、述べてきた内容に結局もどりますが、良いと思える経験も悪いと思える経験もすべては必要な経験として現れてくるのだと感じます。福的様相も鬼的様相もこの世がこの世として存在するのには必要なのです。谷のない山を求めることもできないし、裏のない表のみを求めることも不可能なのです。最近は、何を見ても、何を聞いても、結局はそこを示しているように感じる思い癖がついてしまいました。しかし、世の中は感情が納得できない事柄が巨万(ごまん)とあります。世界で起こっている様々なゴタゴタや、新聞やニュースで目にする幼児や子供が巻き込まれる事件など本当に心が痛むことも多いものです。それでもとにかく、生がある限り、生きていくのみです。誰でもそうでしょうが、私としては私の目の前に現れる道をただひたすら歩むしかありません。
新年度になり、みなさんもそれぞれの道に進むことになると思いますが、本当は一瞬一瞬が新しい経験であり、新しい人生の歩みです。共に歩んでいきましょう。
また、取り留めの無い話になってしまいました。
(遠田弘一)
2016年02月26日
083:新年度の話題種々
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