昨年、左目の網膜剥離で入院治療し、退院の際に激しい運動を避けるように注意されていたので、それに甘えて、慈温堂への通勤はしばらくファミリーバイクか電車を使っていました。
今年の4月になって久しぶりに自転車通勤を開始しようとして自転車に乗りましたが、自分の体力の低下に思い知らされました。以前、自転車通勤に慣れていた時は慈温堂までの道のりは比較的平坦か下り坂だったので、なんなく通勤できていて、帰りがいくつかの坂を登るのに一苦労し、家の近くの勾配のきつい坂では少し息を切らしながらの押し歩きで、それなりの運動と感じていました。
今回は怠けていた期間が長かったので、慈温堂までの道でさえ、きつく感じて無事に行けるのだろうか?というわずかな不安が心をよぎり、帰りは案の定、かなりきつい状態に陥ってようやく家にたどり着くという有様でした。
そこで、次回は妻の電動アシスト車を借りて通勤することにしました。前も一度借りて試し乗りをしたことがありましたが、その時は普通の自転車を普通に乗れていたので、「まぁ多少は便利かな」くらいの評価で終わっていました。しかし、この度はこの電動アシスト車の有り難さを心の奥底まで感じることになり、手放せないものになってしまいました。大体の道は電動アシストを使わずに走っていればいいのですが、かなり長めの坂やきつい勾配の坂に出会った時にしばらくは電動アシストを使わずに自力であがいて走れるだけ走り、限界に来たときにスイッチオンでラクラクと加速されていきます。ギアの違いで無理のない多少の負荷を感じながら走ることもできるので、お年寄り(?)にはかなり重宝するものです。本当に便利な物が世の中にはあるものです。
思えば、私が医者になったばかりの時にそれまで親にはさんざん世話になっていたのと、その頃、母が月のうち2週間は父親の世話で東京から大阪に来ていて、買い物に自転車を使っていましたが、このあたりは坂道も多く脚を悪くしている母には普通の自転車では大変だったようです。それを知っていたので、私の最初の給料でそのころ市場に出はじめていた電動アシスト車をプレゼントしました。「坂道でもちょっとこげば、スイスイと進んでいけるので、すごく楽になった」と言って、喜んでいました。
遂に、その電動アシスト車の世話になるような年になってしまったのか?(まだ早いかなぁ)と少し心に引っかかるものがありますが、自分用の電動アシスト車を手に入れようと考えています。長男の自転車がちょうどボロボロになりかかっていたので、私の使っていた自転車をお下がりとして与え、自分用の自転車を買う十分な理由(・・・いいわけ)も出来ました。カタログを手に入れてみると今ではお年寄り用だけでなく、小さな子供を乗せるのに便利な仕様になっているママチャリや若い人にも使えるスポーティな仕様のものあり、選択肢も広く、どれにしようか迷っております。最も迷うよりも何よりも”先立つもの”がなく(この春は長男も高校生となり、勉強はそっちのけで、テニス部に入ってクラブ活動に明け暮れていて、入学金やテニスで必要な物など買わされ、いろいろと出費がかさんでいます)、しばらくは妻の自転車を使わなければなりませんが・・・。
それにやはり、左目の網膜剥離後は夜の車の運転がやや疲れるようになり、苦手意識を持つようになりました。それと同時にバイクの運転もこれを機に離れておこうかという気持ちも生まれています。バイクの運転では今までも何回か危ない目にあってきました。少しアクセルをふかせばスピードがでるので自転車よりも危険ゾーンに入りやすいことは間違いありません。ちょうど、この間の点検の時に大分年月が経っていてタイヤはもう交換しておいた方がよい(まるまってきて、スリップを起こしやすい)ということも言われましたので、これも電動アシスト車と交換で廃車にしようかと思っています。まだまだ子供たちもこれからお金がかかるときなので、自分が怪我をするわけには生きません。そういうことも理由の一つではあります。やはりいつまでも若くはないので、予想される危険は出来るだけ離れておく方がよいでしょう。
皆さんも年齢がそれ相応になってきたら、生活スタイルの見直しも考慮されてはいかがでしょうか?
慈温堂遠田医院
遠田弘一
2016年06月03日
084:生活スタイルの見直しを!
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